結納を行う

結納の意味

結婚をするにあたっての儀式として、結納というものがあります。
これは、二人が婚約したということをしっかりと確かめ合うための儀式と言えるでしょう。

婚約は二人の間の口約束と婚約指輪だけがその証拠となるというケースが多いですが、結納という儀式をすることによって、婚約が二人だけの間でなされた約束ではなく、この約束が公になったということが分かります。
より二人の気持ちがはっきりとするものですので、堅苦しい儀式というだけでなく、絆を強めるものともなります。
そのため、最初はしたくないと思っていたものの、実際にしたところとても良かったという人が多いのも事実です。

さらに、結納は新郎新婦の両親が会って交わすものとなりますので、両家が家族と家族との結びつきを持つということを明らかにします。
結婚式の前にこのように両家の人たちが会うことで、二つの家族の関係を強めることができますので、とても重要な機会となるでしょう。

どのように結納を行うのか?

結納を執り行う方法は、地方や家庭などによって違いますが、基本的には新郎側の家族が結納の品を新婦側の家族に渡すというのが内容です。
服装には決まりはありませんが、礼服にするかスーツにするかなど、事前に両家の服装が合うように話し合っておくと良いでしょう。

結納を行う場所は自宅で行うのが伝統的な方法ですが、最近ではレストランや結婚式場関連の会場を借りて行うということもあります。
特に細かなルールはありませんので、お互いに都合の良い場所で行うのがベストでしょう。

結納自体はとてもシンプルなものですので、全体で10分から20分程度で終わります。
結納が始まる少し前に来るようにしますが、ほとんどのケースで、新婦側の家族が先に入って、その後に新郎側の家族が来るという順番を取っています。

堅苦しく考える必要はなく気持ちを込めて儀式を行う

結納は、二人の気持ちを公にするとともに、両家のつながりが始まるということを確認する場ですので、堅苦しい雰囲気ではなく和やかな気持ちで進めるのがベストです。
進行役は新郎の父親、もしくは会場を借りているなら会場スタッフが行うことになりますが、努めて笑顔で明るい雰囲気を保てるようにしましょう。

挨拶の後に、新郎側が結納の品を渡し、新婦側が目録と品を受け取り、受書を新郎側に渡すという儀式が行われます。
それぞれに口上を述べることになり、一応個々の口上に決まったセリフがありますが、気持ちを込めて答えることが大事ですので、言葉の正確さよりも心が伝わるということを大事にしましょう。
場合によっては、新郎側が結納の品を渡した後に、新婦側からも結納の品が渡されることもあります。